DIC(特色)とCMYKの相互変換は可能か?

media-print2007-10-19

今日は特色のTipsです。


印刷データを作るときDICなどの特色を使う場合があります。Illustratorの[スウォッチライブラリ]→[DICカラーガイド]は4色フルカラー印刷の場合でも、色見本として使うことがあります。

特色からCMYKに変換

イメージし易いという利点はありますが、このままでは4色フルカラーで印刷できません。プロセスカラーに変換する必要があります。特色を使ったオブジェクトを選択し、[カラー]ウィンドウのCMYK4色を表したアイコンをクリックするとCMYKに変換されます。あくまでも特色なので全く同じ色に分解される訳ではありませんが、4色の近似色に分解されます。[DIC157]の金赤のCMYK近似色は[C:0 M:100 Y:95 K:0]です。

CMYKからDICに変換

ここまでのTipは使用しているデザイナーさんも多いと思います。これとは逆に、まれにCMYKを1色ないし2色などで印刷したい場合があります。この時、CMYKからDICナンバーを割り出します。

ここでPhotoshopを使用します。[カラー]ウィンドウのカラーピッカーで先ほどの金赤[C:0 M:100 Y:95 K:0]を入力します。

このまま[カラーライブラリ]をクリックすると近似のDICナンバーが出ます。

上記のように[DIC565]と表示されました。画面上ではかなり違う色に見えますが、DICチップを比べると画面上ほど色の差はありません。[DIC565]をCMYK分解すると[C:0 M:90 Y:100 K:0]に分解されますので差は許容範囲と思います。あとはDICチップや印刷結果を見比べ微調整することになります。


そもそもDICカラーと4色印刷のシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックは全く違うインキですので完全に同じ色にはなりません。どちらの変換も近似しているだけですので、やはり慣れと微調整の根気が必要です。


※ここで言う特色とは金、銀、蛍光などではなく、プロセスカラーに近い特色の事を指します。


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